平成30年度活動方針

平成30年度後援会会長 北裏 慈宏

 

平素は筑波大学附属小学校後援会の活動にご理解ご協力ならびにご支援を賜り、誠にありがと うございます。この場を借りて、保護者会員の皆様に厚く御礼申し上げます。

 

さて、当会は後援会規約第3条にあるように、「筑波大学附属小学校の教育及び教育研究や児 童の教育振興を後援することを目的」として平成12年に設立されました。文部科学省のPTA会費 の適正使用に関する通知によりPTA組織である若桐会の予算からの支出が見込めない対象につい て財政支援を行うため非PTA組織として保護者等が会員となって設立されています。具体的に は、筑波大学附属小学校(以下、「当校」)の運営資金面(教育活動に関する委託費や給食関連 経費等)ならびに設備・備品などのハード面の充実と維持・修理を、個別の案件毎に皆様にご拠 出いただいた後援会資金を筑波大学へ寄附する形で資金支援をしており、毎年度の後援対象は、 当校の先生方、当会のクラス委員の皆様との協議によって決めています。また、昨年全国国立大 学附属学校教育後援会連絡協議会の設立と同時に加入、さらにアドバイザリーボードとするため に若桐会及び後援会経験者の中から本会の趣旨に賛同する者若干名を賛助会員とし、運営体制を 強化しております。

 

昨年度は、保谷田園教場の農機具購入や、黒板の入替、低学年教室における32人学級対応ロッ カーへの入替、第1・第2体育館床補修工事、保健室シャワー入替工事、講堂PA入替、図書館パ ソコン入替などを実施しました。今年度も、給食事業や教育活動に関する委託費等の経常的な運 営資金の支援に加え、老朽化の進む学校設備の入替・保守・整備、校内の清掃・安全確保作業を 中心に資金支援を行っていく予定です。それと同時に、ICT教育関連機材等の入替などの中長期 的な大型プロジェクトや大規模災害時の学校設備の緊急補修対応資金の確保といった将来の支出 への資金引き当ても併せて行っていく予定です。また、一般社団法人初等教育研究会が寄附を予 定している保谷田園教場の管理棟・倉庫棟の新築工事ですが、今年度も継続して当会がその実施 実務を全面支援するとともに資金的支援もあわせて行っていく予定です。

 

国立附属学校の予算は、大学から支給される附属学校教育費と呼ばれる運営経費によって賄わ れていますが、平成16年に国立大学が独立行政法人化して以降、国家予算からの運営交付金は減 少の一途をたどり、その結果、附属学校教育費交付も減少を続け、当校の財政状況は厳しさを増 しています。そのため、当会による教育活動への財政支援への要請はさらに高まってきている一 方で、32人学級の導入により総児童数が来年度これまでの8割となり後援会予算規模も縮小を余 儀なくされます。かかる状況下、保護者会員の皆様がより寄附を行いやすい環境を整備すべく、 一昨年度までの当会宛任意寄附金を筑波大学宛の一般寄附金に切り替え、保護者会員の皆様によ るご寄附が税制上の優遇措置を受けられる新しい寄附金制度を導入しております。導入の結果、 一昨年度の任意寄附金490万円を大幅に上回る1,100万円を超えるご寄附をいただき、32人学級対応 ロッカーの低学年クラスへの導入、体育館床補修工事などの早期実現が可能となりました。ご寄 附にあたりましては、弊会ホームページなどでご確認の上、税制上の優遇措置を是非ご活用くだ さい。

 

最後になりますが、140有余年の長きにわたり日本のみならず世界の初等教育の最先端を担って きた当校において、皆様のお子様のみならず将来の当校児童たちが安全で充実した教育を受けら れる環境を維持していくために、本年度も保護者会員の皆様の変わらぬ後援会活動へのご理解ご 協力ならびにご支援をお願いします。