平成28年後援会会長 伊豆上 和裕
平素は筑波大学附属小学校後援会活動に対して、本会の会員である保護者の皆様の多大なるご理解ご協力並びにご支援を賜り、誠にありがとうございます。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
後援会は、筑波大学附属小学校の教育及び教育研究や児童の教育振興を後援することを目的に平成12年に設立されました。若桐会の活動が、学校行事の運営・サポートであるのに対し、本会は前述の目的となる学校運営費拠出、設備・備品の購入などの活動を行っております。
毎年、本性上にて触れさせていただいて織りますとおり、平成16年の独立行政法人化以降、国立大学附属小学校の置かれた財政的な状況は、非常に苦しいものと言わざるを得ません。会員の皆様からの入会金と会費と寄付を有効に活用させていただくべく、先生方や本会クラス委員の皆様との協議により活動内容を決定しております。
この3月の卒業生は、本校在学中に東日本大震災を経験した最後の子どもたちでした。講堂が一部破損したため、震災直後の入学であった本年度の6年生の入学式は第2体育館で挙行されました。決して風化することの無い未曽有の災害の記憶ではありますが、震災以降、万一の財政的な備えとしても、後援会の活動意義がございます。緊急を要す得る学校設備の補修等に対応できるよう一定の金額を確保すると同時に、子供たちの教育環境の維持・向上に、皆様からお預かりさせて頂いた入会金、会費・設備費、寄附金を先生方やクラス役員の方々との協議の上、活用させていただいております。
昨年度は、老朽化対策が急務とされておりました保谷田園教場(通称:保谷農園)の教室棟の建て替え事業を執行いたしました。学校校舎内では、トイレの様式化、冷水器の入替を行いました。また、若桐会主催で年2回行っている校内清掃活動費も、本会で一部担当いたしました。
この平成28年度も引き続き、学校設備の保守・設備、保谷田園教場内の保守・整備を中心に活動する予定です。中長期的には、32人学級対応の教室設備(ロッカーなど)の導入を本会にて進めさせていただく計画もございます。
本年度は、低学年が32人学級、高学年が40人学級との児童数構成となりますが、3年後には全学年32人学級となり全校児童数も以前の8割となります。これに先んじ、会員の皆様からの入会金、会費、寄附金を基に運営しておりました本会も、平成26年度からは設備費を導入させていただき、活動費の安定的な確保を図らせていただきました。しかしながら、このような児童数の減少が運営費の減少に繋がる中、学校設備の導入・保全費用の減少には必ずしも直結しない現状は、会員皆様にもご推察いただけることと存じます。役員一同、収入の適切な活用には、これまで以上に注力してまいります。
140年を超える伝統のある筑波大学附属小学校での、子供たちの毎日の学校生活をより充実したものとするため、後援会活動への皆様の変わらぬご理解と温かいご支援ご協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。
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